’85モントリオール映画祭「女優賞」受賞作品

目次
作品情報

あらすじ・解説
一人暮らしのマダム・クイグリーと殺し屋シーモアの出会いは殺人事件。コンビを組んで始めた仕事は死ねずにいる老人相手の殺し屋稼業!?戦慄どころか依頼殺到の反響ぶり、けれども2人の間には…
『愉快なゆかいな殺し屋稼業』パッケージ
説明抜きの大女優キャサリン・ヘップバーンと個性派アクションスター、ニック・ノルティの絶妙な演技が冴える都会派アクション・コメディ。手ごたえ充分の快作です。
感想
『ニック・ノルティ&キャサリン・ヘップバーンの、、』っていう邦題さすがにダサすぎないか?(wikiでの邦訳は『グレース・クイッグリーの究極の解決』)
という感もあるのですが、そこはさておき、、

キャサリン・ヘップバーンというのは、2020時点で演技部門においてオスカーを4回受賞したただ一人の俳優であり、今なお役者たちに目標とされている弩級の名女優らしい。
そんな、キャサリン・ヘップバーンが冠についた映画ならばさぞ期待できるだろう、と思ったのだが、実際は彼女の年齢も70代後半ということもあって、絶頂期の面影は薄い。
なりより、高齢者特有の手の震えが演技の中でも現れており、少し心配になってしまうところがある。
しかし、そもそもこの映画、孤独な老人、をテーマにしているので、問題がないといえばない。
キャサリン・ヘップバーン演じるグレース・クイグリーは、家賃も払えない貧しさと孤独にただ老いていくだけの人生に嫌気がさしているのだが、自分で死ぬのはどうも怖い。
そこで、ニック・ノルティ演じるシーモアという殺し屋の存在をたまたま知ってしまう。
彼に自分自身の殺しを依頼したいのだけど、お金がない。そこで、お金がある老人も自殺に誘って、、という話の流れ←家賃を取り立てられるグレース
基本的にはブラックコメディタッチで描かれているので、風刺が利いた描写がいくつもある。
グレースが確実に殺し屋に殺されるために、彼の健康を気遣ったり、
殺し屋シーモアは自分の仕事に自身が持てていないいないため、人を殺める度に鼻血が出てしまったり、
私も殺されたい!と沢山の老人が殺し屋に殺到したり、等々。←葬儀で死を羨むシーン
グレース含め老人たちは人柄が良いので、シーモアは殺しに乗り気になれないでいるのだが、グレースに老人ホームを見せられ、この人たちはただ死ぬのを待っているだけの可哀想な人たちだから殺すことは良いこと、と諭されるシーンなんか今では倫理的にアウトかもしれない。←老人ホームを訪れる2人
かなり昔から、孤独な老人、というのが社会問題だったのだということがこの映画からも分かる。また、QOL(生活の質)という考え方も概念自体はWHOが1946年に出しているようだが、この頃からよく言われるようになったのかもしれない。
最後は、当時の精一杯のカーアクションがあったりして、その中でグレースは自分の命を省み流ことになるのだけれど、まぁ逆に楽しめる。
ニック・ノルティ演じる殺し屋は、最初はスティーブ・マックイーンにオファーしていたようだ。
ニック・ノルティのガタイの良さが役柄にあっていたので、結果的にオーライだったと思う。
長男として俺はそう思った。
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VHSとの出会いのなかで得られるエンタメ体験も捨てがたい、、
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最後に

ここまで読んで頂きありがとうございます。
VHSを観るためにはビデオデッキが必要です。
わざわざ面倒なことをしてまでこんな映像を観る必要があるのか、正直分かりません。
なんなら「面白くないね〜」と思いながらエンドロールまで観終わっちゃう場合が殆どです。
しかし、なんでもない時間を愛する力と宝探しのワクワク感が得られることは間違い無いでしょう。
それでは、みなさん良きVHSライフを!!
