コワイやつらが帰ってきたゾ!

目次
作品情報
タイトル 原題 | パペット・マスター3/ ナチス大決闘 PUPPET MASTER III: TOULON’S REVENGE |
監督 | デヴィッド・デコトー |
制作年度 | 1991 |
制作国 | アメリカ |
出演者 | ガイ・ロルフ リチャード・リンチ サラ・ダグラス ウォルター・ゴテル マシュー・フェイゾン イアン・アバークロンビー クリストファー・ローガン アロン・アイゼンバーグ ミシェル・バウアー |
制作総指揮 | チャールズ・バンド |
音楽 | リチャード・バンド |
メーカー | FULL MOON |
ジャンル | ホラー |
備考 | 劇場未公開、DVD未発売 |

あらすじ・解説
「パペット・マスター」の3作目で、今回は舞台を1942年のベルリンに移し、1作目の冒頭で自殺した人形使いトゥーロンの過去の物語となっている。戦時中のナチスは戦力として利用するため死体蘇生の研究に取り組んでいた。一方、トゥーロンは、命を持つ人形を使い、ナチスをバカする人形劇を開いて活躍していた。だが、彼の劇の内容と奇跡の術がゲシュタポに知れ、妻を殺された挙句に捕われてしまう。護送途中、人形たちの助けによりなんとか逃げ延びた彼は、やがて妻のため人形たちを使い復讐に出ることに……。
ホラー色の強かった1、2作目に対し本作は異色の復讐劇というような仕上がりとなっており、その方向転換がよかったのか今までで一番面白い作品となっている。相変わらず全二作とのストーリーのつながりにいい加減なとこがあることは否めないが、骸骨のような顔をした人形の“カリガリ博士”や、口からヒルをだす女の人形“ディープ・スローター”の誕生するエピソードも組み込まれ興味深い。新しい人形としては、2作目の火を吐く“鉄人バーベQ”が消え、代わりに腕が六本のガンマン“シックスシューター”が登場している。
https://www.allcinema.net/cinema/
感想
私はパペット・マスター1と2は観たことはない。
だが、3がエピソード0としての役割を持ったストーリー構成で、最も人気が高く、かつ作品ごとの繋がりは適当ということで気兼ねなく今作を試聴した。
冒頭はこんな感じ。
第二次世界大戦下のドイツ・ベルリンでは、人体実験が行われていた。
ナチスの要望で、人体を蘇生し、軍隊として使おうとしていたのだ。

そんな中、人形使いのトゥーロンおじさんは人形劇で大人気。
不思議なことに紐も動力源もなしに人形達は動いている。
気づいたナチスの秘密警察が人形の動かし方を聞くため、館を訪ねるが、トゥーロンの奥さんが拒否。
トゥーロン夫妻はナチスを嫌っていた。
言うことを聞かなければすぐ殺される。
ナチスの冷血男クラウス少佐が、奥さんを射殺した。
ここからが、この映画の本題。
クラウス少佐含めたナチスにトゥーロンが個性豊かな人形達と奥さんを殺された復讐を果たしていく。
ここで、私はふと思った。
全く怖くない。
むしろスカッとする人形アクションムービーだ。
殺し方も人形ごとに特徴ある殺し方をする。
今作で、初登場のキャラクターらしい腕が六本あるガンマン「シックスシューター」はめちゃかっこいい。
頭にドリルがついてる「ドリラー将軍」なんか小さい体からは想像もできない突破力で人間の体に穴をあけまくっていた。
「ディープスローター」という口から蛭を何匹も出して人間の血を吸いつくすとんでもない形相の人形がいるのだが、なんとこの怪物、奥さんの魂と蛭の標本のパワーを人形に注入したものだったというのがストーリーの中で明かされ、奥さん頑張れ!とはならないが嫌いにはなれない。

他にも怪力の人形とか笑い方が気持ち悪い人形とか出てくるのだが、トゥーロンの話ではこいつら全員ナチスに恨みがある魂を注入した復讐の心で動いている奴らで、前述のとおり全くのホラー映画ではないのだ。

それどころか、コマ撮りで地道に撮影されたのであろう人形達が活き活きと動き、殺戮のために目的を達成していく様は、しみったれた要素を除いた「トイ・ストーリー」と言ってもいい。
いや、むしろより誠実な作品である。
復讐は果たされ、そして次の土地へと移ることになったトゥーロン。
ラストの旅立ちのシーンは第1作「パペットマスター」に繋がっている、というファンサービスも十二分にありながら、私のような初見でも楽しめる素晴らしい作品だ。
製作総指揮を務めるチャールズ・バンドというのは、同じく映画製作をしていたアルバート・バンドの息子であり、バンド一家というのは家族で映画を作っちゃうとんでもない集団で、今作でも弟のリチャード・バンドが音楽を務めている。
バンドファミリーは、パペット・マスターはもちろん藤岡弘主演の「SFソードキル」という凍っていた400年前の侍が蘇生して悪と戦うという設定だけでもとんでもなB級SF映画含め、数多くの名作B級ホラー・SFを輩出している。今後も彼らの名前には注意していきたい。
正直、観る価値はあるかないかで言ったらないと率直に思うだろう。
事実そうだ。
ただこういう作品を見ておいた方が「人生とは?」というたまにのしかかってくる意味の分からない疑問を簡単に払しょくしやすくなるのだ。
俺は長男としてそう思った。
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VHSとの出会いのなかで得られるエンタメ体験も捨てがたい、、
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最後に

ここまで読んで頂きありがとうございます。
VHSを観るためにはビデオデッキが必要です。
わざわざ面倒なことをしてまでこんな映像を観る必要があるのか、正直分かりません。
なんなら「面白くないね〜」と思いながらエンドロールまで観終わっちゃう場合が殆どです。
しかし、なんでもない時間を愛する力と宝探しのワクワク感が得られることは間違い無いでしょう。
それでは、みなさん良きVHSライフを!!
